Dear My Dear
2020年5月21日、我々はとてつもなくあたたかくてキラキラしたプレゼントを受け取った。
SEO EUNKWANGのソロ曲『Dear My Dear』である。
先月除隊したばかりの彼が真っ先にしたことは、兵役中待っていてくれたメロディーに今の気持ちと歌を贈ることだった。
5月13日
最初に発表されたコンセプトイメージには、森の中にぽつんと置かれた引き出しと、そこから飛び出る雲と気球が描かれていた。
きっと、
森はウングァンの秘めた思い。
引き出しは大切な思い出。
雲は明るい未来。
気球は自由と夢。
気球の数が4つなのは〔4〕という数字が調和=ハーモニーを表すからだろう。
緑は希望、黄色は幸せと光。
初めてこのイメージを見た時、あぁ…この曲は希望の歌なんだな、と思った。
「これからの希望に溢れた未来を、メロディーと共に歩んでいく。」そういうメッセージが込められているんじゃないか、と。
5月14日
次に公開されたコンセプトイメージは、緑とは真逆のピンク色の世界。
ピンクは喜び。
ドアは心の扉。
階段は人生の方向性。
そして、ここにも雲。
「空白期を乗り越えた先には、喜びに溢れた人生が待ってる」ということかな、と。
5月20日
ティーザーが公開。
引き出しの中には、黄色い花々と5つの紙飛行機。
ひまわりは自由の象徴であり「あなただけを見つめる」という花言葉を持つ。
紙飛行機は自由と挑戦。
〔5〕は自由、冒険、新たな世界への旅立ちというイメージ。(5/23追記)
「僕の心の中には、メロディーへの想いと自由な未来への希望が詰まってるんだ。」
これまでのイメージとティーザーから、この歌はウングァンが自分の心を解き放つ歌なんだな、そう思っていた。
5月21日18:00
初めて耳にしたその歌に、私は鳥肌が止まらなかった。
空のように澄んだ声と海のように広い心を詰め込んだような歌。
美しいピアノの音色から始まるメロディーは、少しの切なさとキラキラとした木漏れ日が混ざったような、不思議な感覚。
それはきっと、兵役中にウングァンがずっと思っていたこと、除隊したら伝えたかったことがリンクしているからだろう。
나의 가슴속 깊은 곳에서
작은 별이 빛을 내고 있어
네 서랍을 열어 준다면 모든 걸 꺼내어
네 마음을 채워줄게僕の胸の深くから小さな星が輝いている
君の引き出しを開いてくれれば
すべてを取り出して君の心を満たしてあげる
지금 네게 하고픈 말
기다려줘서 고마워요いま君に言いたい言葉
待っていてくれてありがとう
歌詞の和訳を見て、何故だか涙が出てきた。
私はてっきり、引き出しもピンクのドアもウングァン自身の心の扉だと思ってたけど、本当はメロディーの心の扉のことで、空白期で寂しい思いをしたメロディーの心を未来への希望で満たそうとしてくれたんだ、と。
自分の心に生まれた希望の光で、待っていてくれたファンの心を埋めてあげたい。そんなウングァンの優しさが滲みた。
ウングァンのインスタに書かれていた文章。
「僕の心があなたに届きますように。僕はいつもあなたの幸せを願って歌います。」
あなたの心は、メロディーに間違いなく届いているし、その歌声で心が満たされていることだろう。
BTOBを好きになって良かったと、心から思った。